パラグアイ地域研究

20131203-6A6A7422

2014年に出された国勢調査によると以下の通りです(藤掛 2015)。

35年間の独裁政権を経て1992年の民主化へ移行後、女性の地位も格段に向上しているが、調査を実施すると特に農村部にはマチスモ思想(男性優位思想)といわれる価値規範は今でも根強く残っていることがわかる(藤掛2014)[1]。

ここでは、2014年に出された国勢調査(Dirección General de Encuesta, Estadística y Censo 2014)の結果より紹介したい(藤掛 2015)。

パラグアイ統計局の家庭調査局長(Directora de Encuesa de Hogares)のNorma Medinas氏は、女性たちが不利益者状態におかれていても、女性たちが人権侵害に対して告発しない理由は、複数の文化的な背景がある。三国同盟戦争で人口が激減し、成人男性の多くが亡くなり男女比率が男性1に対し女性5(4という説、10という説もある)になったことは広く知られている。「国力」としての子どもが必要であったため、男性が複数の女性と性的な関係を持つことを社会が許容してきた(同掲載書)。Medinas氏はグアラニー文化を引用しながら以下のように述べる。女性たちが人権侵害に対して告発しない理由は、文化的な背景があり、グアラニー族の習慣が受け継がれているからである。グアラニー族は、独身でパラグアイに渡ってきた植民者であるスペイン人たちに自分たちの娘を差し出すなど、先住民族たちが作り上げてきた文化は三国盟戦争により強化されてきたという 。また、同新聞によると、今日人口は女性が49,9%であり、男性が50.1%と均衡を保っているにもかかわらず、政治的階級や経済的階級において男性優位社会であり、裕福な層でも貧困層でも養育に対しては無責任である悪い慣習が継続しており、ど男性優位社会は変わらないのが今のパラグアイである、と結んでいる(前掲書)。

【主な引用参考文献】

[1]藤掛洋子(2014)「あとがき」、『 パラグアイ戦争史:トンプソンが見たパラグアイと三国同盟戦争』、ジョージ・トンプソン著, ハル吉訳、藤掛洋子・高橋健二監修。

藤掛洋子(2015)「パラグアイの女性たちの今日的ジェンダー課題」、『女たちの21世紀』、No.84,p.28.

Diario Hoy 2014年2月24日 Mujer Paraguaya es jefa de hogar en 4 de cada 10 familias

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