2017年度第三期日系次世代研修inYNU!1日目・2日は藤掛洋子研究室で受け入れました!

 
2017年7月3日から日系次世代研修プログラムの一環として南米の大学生の方々が横浜国立大学に来学!
7月3日・4日は藤掛洋子研究室で受け入れ、研究室の学生と交流しました。
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7月3日のスケジュールは以下のようになっておりました。
【日系次世代研修 スケジュール】
①開講式 10:30~11:30
②キャンパスツアー 11:30~13:00
③プレゼン・ディスカッション13:00~14:30
④懇親会 14:40~16:00
しかし懇親会を行う時間が十分にとれなかったため、実際は
①開講式 10:30~11:30
②キャンパスツアー 11:30~13:00
③プレゼン・ディスカッション 13:00~16:10
となりました。
参加メンバーは、日系次世代研修グループの皆さんと、横浜国立大学の方からは 藤掛ゼミ・スタジオ生1、2、3年 と 院生 の方が参加致しました。日系次世代研修グループは全員が南米出身の日系人大学生の方々でメキシコ🇲🇽、ブラジル🇧🇷、アルゼンチン🇦🇷、ボリビア🇧🇴、パラグアイ🇵🇾、ドミニカ共和国🇩🇴、ペルー🇵🇪など多種多様な国籍の方々が参加して下さいました。
今回の横浜国立大学側のチームリーダーには1年生の山根かこさん、木村駿くんが就任し、今回のイベントのためにかなり前から準備をしてくれました!
 
 
《①開講式》
はじめに横浜国立大学のメディアホールで開講式を執り行いました。
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皆はじめは緊張した面持ちで式に臨んでいました。しかし学校生活についてのプレゼンテーションなどでは笑いも起き、段々と緊張がほぐれていった感じでした。 皆さん慣れるのが早いですね〜
 
《②キャンパスツアー》
開講式が終わったあと、次に4つほどの班ごとに分かれてキャンパスツアーを行いました。
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7月3日は30℃を超える真夏日かつ高湿度の、まるで茹でがまの中にいるような天気であったため、暑さに慣れている南米の皆さんでも少し辛かったようです。日本人は尚更…   熱中症にならないよう水分補給をこまめに取りながら行動しました。
お昼は各グループで別々に取りました。昼食はそれぞれ学内のコンビニで買うグループもあれば、学食を食べるグループもあり、日本の昼ごはんを楽しんでいました。
 
最後はYNUの石碑の前で記念撮影。皆さんいい顔してますね。国旗も国際色豊かで楽しそうです。

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 《③プレゼン・ディスカッション》

 プレゼン・ディスカッションでは班に分かれて発表を行い、その後グループで議論し、その議論内容を最後に皆で共有するという形で行なわれました。

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 はじめはアイスブレイクとして他己紹介を行なったのですがこれが意外と難しかったです。しかし皆でワイワイと出来て、かつ相手のことをより詳しくしれたので効率的で良いアイスブレイクだったなと思います。

 発表は日系次世代研修グループ側が2つ、横浜国立大学の学生側が2つそれぞれ行なわれました。主な発表内容は

日系次世代研修グループ側:

①日系人の歴史

②日系人のアイデンティティ

横浜国立大学の学生側:

③日本の教育制度・英語教育

④ジェンダー問題

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 ①日系人の歴史のチームは日系人の移民の歴史についてわかりやすく、かつ詳しくまとまっていました。また②日系人のアイデンティティのチームは具体例を持ち出し日系人とは何なのかを分析し、自分たちなりの答えを出しておりました。一方③の日本の教育のチームは奨学金等日本の教育制度について説明した後、日本の英語教育の問題点を提示しました。最後の④ジェンダーのチームは好意的セクシュアリズムという考え方を用いて日本のジェンダー問題について述べました。
各班とても興味深い発表になっていて、その後の議論も白熱しました。
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その後各班の考えを皆に共有しました。
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各班違った観点から発表を分析していて、面白かったです。また日系人研修生の方々が自分の国と比較した例などを提示していたので、日本との違いがはっきりとわかり新たな問題提起や逆に日本の誇るべきところなどが発見できたと思います。
 
《学生の声》   教育人間科学部 人間文化課程
2年   反田 はるな
私は午後のプレゼン、ディスカッションから参加しました。プレゼンは、日系の大学生からの発表、研究室の学生からの発表、どちらもとても興味深い内容でした。私の隣の席に座っていた日系のブラジルの学生は、日本語があまり分からない方で、日本の学生からのプレゼンの内容を時々尋ねられ、私は英語で説明をしました。しかし、言いたいことが英語に変換できないこともあり、自分の英語力の乏しさを痛感しました(TT)
プレゼンの後は、グループごとにテーマを選びディスカッションをしました。私のグループには、日本の学生とブラジルの学生がいて、ジェンダーについて話しました。ブラジルでは、ジェンダーは大きな問題となっているそうです。ブラジルの男性には女性は自分のものであるという考えがあり、男性から女性に対して暴力が振るわれることもあります。しかし、多くの女性は、そのことを社会に訴えることができません。マリア・ダ・ペーニャという女性が訴えたことをきっかけに2006年に家庭内暴力から女性を守るための法律ができ、状況は改善に向かっていますが、いまだブラジルには男女格差、男性優位の思想があります。ブラジルの学生はこのように話してくれました。日本でも男女格差や、男性から女性に対する暴力はあります。しかし、ブラジルでは、日本よりもジェンダーが大きな問題となっていることがわかりました。ジェンダー問題の解決には時間がかかりますが、より多くの女性が勇気をもって社会に訴えかけ、平等な社会が広がっていくと良いと感じました。
プレゼン・ディスカッションを通して、日系社会やブラジルの文化などについて知ることができました。また、最初の自己紹介や休憩時間を含め、多くの会話をしたことで日系の学生と仲良くなることができたことがとても嬉しいです。日系の学生たちは皆、温かく、フレンドリーで楽しい時間を過ごすことができました。
 
スペイン語で ようこそ の意味です!
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7月4日は鎌倉、中華街ツアーとなっているので、彼らには明日も楽しんでもらえたら嬉しいなという気持ちを抱きつつ本日は以上で解散いたしました。
7月4日は別投稿になります! そちらも是非見てください!
 
執筆総括:教育人間科学部 人間文化課程
藤掛スタジオ 2年 松永祐人