ショートビジットプログラム:パラグアイ・バーチャル渡航!

【パラグアイバーチャル渡航】

横浜国立大学ショートビジットプログラム:パラグアイ渡航は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期を余儀なくされました。例年8月から9月にかけてパラグアイに渡航予定していますが、今年はそれが叶いません。しかし、テクノロジーの力を借りてバーチャル・ショートビジットプログラム:パラグアイ(以下、バーチャル・パラグアイ渡航)を実施しています。

第一弾目は、2020年8月10日に実施。学術交流協定大学アスンシオン国立大学建築学部と観光学部に在籍している学生たちと研究交流をしました。アスンシオン国立大学と横浜国立大学は学術交流協定を締結しており、今回の2名の学生はJICA日系次世代育成プログラムで横浜国立大学、そして藤掛研究室にも来たことがあるので大変懐かしい再会となりました。矢吹コントレーラさんによる発表:「パラグアイの高齢化社会におけるコミュニティに関する研究」発表を聞き、意見交換をしました。そのあと、矢吹アマダさくらさんと新型コロナウイルス感染症下における家庭内暴力の増加やパラグアイのジェンダー問題について意見交換を行いました。学生たちにとっても私にとっても大変貴重な意見機会となりました。

第二弾目は、2020年8月11日に実施。学術交流協定大学:カアグアス国立大学の教職員とSVパラグアイ渡航メンバー、横浜国立大学が実施している草の根技術協力事業:パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクトの関係者とのセッションでした。自己紹介のあと、農村女性の生活改善プロジェクトの進捗状況の確認、その後、学生たちも参加して、プロジェクトが検討しているプロジェクトロゴの検討会を開催しました。ロゴはコンペを行うことにしたところ、横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科1年生が応募してくれました。その後、横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科2年生によるロゴづくりの基本概念やテーマ設定、色選択などの議論を行いました。最後にパラグアイ農村部における水とトイレ環境改善に向けたプレゼンテーションを学生が行い、UNCAの教授陣と学生たちよりパラグアイ農村部の水やトイレの状況についてのコメントを頂きました。日本とパラグアイを結んだバーチャルセッションは2回とも予定していた時間があっという間にすぎてしまいました。次回のテーマは、「人の集まる空間」や「コロナとジェンダー問題」について話し合うことになっています。

最後にカアグアス国立大学のロサナ学部長より閉会の挨拶を頂きました。

熱いディスカッションは大変心躍るものでした。トライアルで実施した2回のバーチャル・セッションをこれからも継続し、コロナだからできること、コロナだから成し遂げたことをこれからも皆様にご報告していきたいと思います。乞うご期待を!

藤掛洋子(横浜国立大学教授)