2016年12月18日。当プロジェクトの対象地域でもあるラ・コルメナ市にて開催されている「Expo Frutas La Colmena」というEXPOに私たちのプロジェクトも出店しました。
「Expo Frutas La Colmena」と言うのは、2011年からパラグアリ県ラ・コルメナ市で行われているフルーツの販売を中心とした祭典です。
毎年12月に行われており、2016年で6回目を迎え、2016年は12月17日(土)、18日(日)の2日間にわたって行われました。
また、ラ・コルメナ市はフルーツの街として、パラグアイ全土に広く認知されており、会場には特産であるブドウをはじめたくさんのフルーツや野菜が販売されています。さらに、パラグアイ最古の日系移住地であることから日本食の販売や日本文化に触れることができることから首都アスンシオンなど近郊の都市から毎年多くの観光客が訪れます。
そこには、カウンターパート機関であるNihonGakkoラ・コルメナ分校も毎年出店しており、9月に本プロジェクトが開始されてからの目標であったように、私たちのプロジェクトからも、18日(日)にNihonGakkoラ・コルメナ分校のブースをお借りし、これまで行ってきた料理教室で習得をしたケーキやクッキーなどの加工品を出店しました。
このEXPOへは
1)9月から計8回行った料理教室の成果の発表
2)参加者に自分たちが作成した商品を販売することで達成感を感じてもらい自信を深めるとともにモチベーションも高める
3)EXPOに参加することで加工品製造販売の一連の流れを経験する(プランニング、グループの組織化、コスト計算、ブランディング)
4)商品の味や見た目などについて調査を行う
主にこの4つを念頭に置き、また9月末から計8回行ってきた料理教室の成果を発揮する場としてこのEXPOへ出店させていただきました。
プロジェクト参加者はこれまでの成果を発揮するため、また、少しでも収益を上げようと一生懸命に取り組み、当日は、商品によって売れ行きに差はあったものの全ての商品が完売となり大成功となりました。
~料理教室からEXPOへの出店を通じて~
プロジェクト参加者はこれまでの料理教室をとおして、様々な種類の加工品を学んできました。また、作業の手順も効率的になり、回を重ねるごとに参加者同士のコミュニケーションも生まれてグループとしても団結力が高まりました。
参加者の中には料理教室で学んだことをもう一度家で実践して自分自身の技術を磨くものもいれば、実際に作成したものを販売しているものもおり、この料理教室の実施の意義や効果も現れはじめています。
課題としては今回のEXPOについては参加者は商品の作成とコスト計算に重きをおいて取り組んだこともあるのですが、今後はブランディングであったり、商品の販売方法などについてもスキルを習得するとさらに参加者たちのためになるのではないかと思いました。
今回のEXPOに出店し、自分たちで作った商品が完売となったことで参加者自身も達成感を味合うことができ、今後のモチベーションに繋がっていく機会になったのではないかと思います。また、約4ヶ月に渡って実施してきたことにより、講師と参加者、また、参加者間にも連帯感が生まれ、チームとしても成長してきました。プロジェクトとしても、この参加者たちが今後もさらに成長していき、自立していける環境を提供していくことができるように日々努めて参りたいと思っております。