第27回大学教育研究フォーラム 企画セッション参加のご報告

2021年3月17日(水)、藤掛洋子教授は第27回大学教育研究フォーラム 企画セッション「市民とつながる海外体験学習~オンライン実践からこれからの体験学習を考える」に出席しました。

以下に、ボランティアコーディネーター 磯野昌子様による報告を掲載させて頂きます。

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「市民とつながる海外体験学習~オンライン実践からこれからの体験学習を考える」

■日時:2021年3月17日(水)12:30~15:00
■場所:オンラインZoom
■主催:大学教育研究フォーラム実行委員会
共催:京都大学高等教育研究開発推進センター、京大オリジナル株式会社
■話題提供者:秋吉恵 立命館大学/(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会
話題提供者:横浜国立大学 藤掛洋子/(特活)ミタイ・ミタクニャイ子ども基金 
話題提供者:立教大学 小峯茂嗣/アフリカノオト
指定討論者:田中治彦 上智大学
司会進行:明治学院大学 磯野昌子/逗子フェアトレードタウンの会
■内容:
10月にオンライン・イベントを共催した教職員有志がさらに研究や学びを深めるために、大学教育研究フォーラムで企画セッションを行った。本年度の大学教育研究フォーラムでは、コロナ禍によって多大な影響を受けた大学教育におけるオンライン実践の報告が大半を占めた。特に、オンラインで学生の主体的な学びをどのように保障するのかなど、ポストコロナ時代に向けた新しい大学教育の仕組みを創る必要性が論じられた。
私自身が司会進行を務めた企画セッション「市民とつながる海外体験学習~オンライン実践からこれからの体験学習を考える」では、3つの大学(立命館大学、横浜市立大学、立教大学)の各教員がそれぞれNGOやNPOと連携することでヴァーチャルなスタディツアーを行った事例が報告された。
指定討論者の田中治彦教授は、従来の海外体験は、学生が海外に行くか、海外からゲストを招聘するかであったが、オンラインによるヴァーチャルな海外体験学習は、両者の間に位置する第三の学びのスタイルであり、海外の住民と対等にオンラインの場で出会える点で、従来は一方的になりがちであった海外体験学習を超える可能性がある、とのコメントがなされた。
オンラインでの学びが、単なる従来の体験学習の代替ではなく、新たな可能性を秘めた第三の学びのスタイルである、という視点には大いに励まされた。今後も、他大学の先生方と連携しながら、学生のよりよい体験学習のあり方を探っていきたい。

(ボランティアコーディネーター 磯野昌子)

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