【実施報告】YNU藤掛洋子研究室×JICA横浜連携講座 ワークショップ「パラグアイ日系社会から多文化共生を考える」

実施日時:2025年12月14日(日)14時~17時
実施場所:横浜国立大学都市科学部棟104

この度、横浜国立大学(YNU)×JICA連携講座として、藤掛教授と都市科学部都市社会共生学科海外研究(藤掛)スタジオメンバーたちによる世界の課題について考えるワークショップ(WS)を開催いたしました。

東高校、森村学園、英理女子学院、川崎市立川崎高校から合計14名の中高生にご参加いただき、YNU学生たちが準備した「日系」についてのワークショップを通し、「多文化共生」について考えました。

YNU学生たちが半年間かけて準備してきた講座でしたが、中学生、高校生も積極的に参加してくださり、大学生だけでなく、藤掛教授からも中学生・高校生たちの可能性を発見する素晴らしい時間であったとコメントがありました。中学生・高校生・大学生たちと共に学び、年も近い先輩たちと一緒に意見を出し合うことで中・高教師陣からは「生徒たちの新たな発見もありました」と話されていました。

少し緊張気味だった生徒は、WSのはじまりに行ったアイスブレイクの自己紹介ゲームとパラグアイクイズで笑顔がこぼれる時間となり、一気に参加者の距離が近づきました。

また、参加生徒たちは自分の意見だけでなく、時には反対意見にも耳を傾け、グループとして話し合う姿勢がはっきりと見え、中には中高生とは思えないような意見も出てきました。短い時間の中でも対話がこのように生徒たちを成長させるのだとWSの可能性も感じました。

講座の最後には、各グループからの発表と藤掛教授からまとめの講演をいただきました。「移民受け入れを巡る賛否のいずれにおいても、白人などマジョリティ主導の管理が前提となっている点が指摘されています。まずは、そうしたマジョリティの特権に気づくことが重要です。また、平和の問題が示すように、正しいとされる価値観でも立場は人それぞれで、唯一の正解はありません。同様に多文化共生にも正解はなく、これからも考え続けてほしいと思います」といったまとめの言葉で締めくくられました。

また、講評として参加校の教諭より、

・大学の講義室で大学生の先生に講義をしていただき、実際の大学生とワークショップなど、高校ではできない経験ができたことが何よりよかった。
・真剣なまなざしで集中力を切らすことなく参加をしていた。
・都市科学部・都市共生学科には、「国際関係」という名称はなくとも、藤掛先生のように文化人類学や多文化共生といった分野を専門とし、国際的な視点から研究・教育を行っている先生もいらっしゃる。大学での学びを考える際の一つの視点として生徒に紹介していきたい。
・これを機に大学での学びと横浜国立大学自体に興味を持ち、多科目受験だろうがチャレンジしてほしい。
・大学講師を招くというより、現地の教室で、かつ少人数で学ぶ機会を今後ももっと増やしたい。
といったコメントをいただきました。

さらに、参加生徒からは
・とても楽しく有意義な時間だった。(同様な感想多)
・世界の見方が新鮮だった。世界が広がった気がする。
・他の高校の人とも話ができて楽しかった。
といったコメントもいただきました。

学生講師陣も講座の組み立てや当日の運営を通じて、意見を引き出す難しさや参加者たちの柔軟なアイデアに自らの学びになった面も多くあったと感想があり、改めて双方向で一緒に考え、成長することができた講座だったと感じます。

これをきっかけに、様々な課題についてそれぞれが考え、意見交換していくことができれば「世界の未来は明るい!」と感じることができる講座となりました。今後もJICA横浜ではご協力いただく様々な方と共に一緒に考える講座を実施していきたいと思います。

改めて、YNUの藤掛教授と学生講師陣、ご参加いただきました東高等学校、森村学園、英理女子学院、川崎市立川崎高校の先生、生徒の皆さまに感謝いたします。

◆講師
横浜国立大学都市科学部
藤掛 洋子都市科学部長・教授

岩田 優里 さん (横浜国立大学 都市科学部 都市社会共生学科2年)
餌取 由祐子さん (同2年)
江渕 量子 さん (同2年)
小川 空人 さん (同2年)
金 潤燦 さん (同2年)
古瀬 礼奈 さん  (同2年)
関野 佐知さん  (同2年)
武村 真帆 さん (同2年)
山田 琥汰さん  (同2年)

◆参加校
東高等学校  (5名) (担当 間宮教諭)
森村学園 中等部(1名)・高等部(4名) (担当 塩尻 章博教諭)
英理女子学院高等学校(4名) (担当 矢吹 智美教諭)
川崎市立川崎高校 (1名) (小松教諭)