横浜国立大学2015年度SVパラグアイ渡航の終わりを迎え

横浜国立大学2015年度SVパラグアイ渡航メンバーのみなさまへ

いよいよ渡航プログラムも終わりを迎えつつありますね。

長い長い準備期間を経て、パラグアイに向かい、いくつもの山を乗り越えてようやくここまでたどり着きましたね。

私は大変残念ながら仕事の都合でみなさまより一足早く帰国しなければならなかったのですが、みなさまとお別れをした後、皆様からいただいた寄せ書きを読んで涙にくれました。教員が泣くって変ですよね。自分でも恥ずかしいです。でも、そのぐらい、皆様のサポートをしたいという気持ちがあり、パラグアイで何かを掴んでいただきたいという思いがあり、日々変わっていくみなさまの顔や態度、意見を最後まで自分の目で見届けることができなかった、そんな残念な思いの涙でもありました。



学生さんたちが村の学校の子供たちと触れ合って走り回ったり、笑っている姿は今でも目の中に焼きついています。

私の帰国に代わり入れ替わりに入ってくれた大学非常勤職員やピラポ日系人協会佐藤会長、パラグアイからの留学生である佐藤鈴木セルヒオ誠吾くん、京都大学の木村教授、(特活)ミタイ・ミタクニャイ基金の現地サポーターをはじめ、通訳のみなさまのお陰で無事渡航プログラムが終わったことに心より感謝しています。

寄せ書きのお礼も込めて皆さまにメッセージを送らせて下さい。

今年のリーダーのみお、昨年の渡航を予定していましたが、体調不良を見送ったため、準備期間は1年半に及びましたね。

でも、みおのがんばりで最後までグループが本当によくよくまとまっていたと思います。途中で体調を壊したり、会計の処理で行き詰まったりと色々ありましたが大変素晴らしいプログラムをよく作り上げましたね。みおがみんなに意見を求める姿には頼もしさを感じました。本当に最後までありがとう。この経験はきっと将来に役立つと信じています。

しゅうへい、トンガから帰国したばかりなのに渡航プログラムに参加してくれて本当にありがとう。1年生の時から男子一名の藤掛ゼミでよくがんばってくれたと思います。1年生の時からこれまで見てきて、変わっていくしゅうへいをみるのは楽しみでした。トンガでの経験やパラグアイでの経験がきっとしゅうへいの未来への一歩になると信じています。

けいた、2年生からゼミに参加してくれてありがとう。テニスとの両立はさぞかし大変だったことと思います。そんな中、このプログラムへの参加を決断してくれたことに感謝しています。村のこどもたちと遊んでいるときのけいたの笑顔を忘れることができません。また、人の話を聞くときの態度は素晴らしいです。けいたのおかげでグループがいつもぴしりとなりとても助かりました。私が村の子どもを机を運んでいる時、車から飛び出してきれくれましたね。そんな配慮に感謝しています。体に気をつけて帰国してくださいね。

しおり、サブリーダーとしていつもサポートしてくれてありがとう。ずっと元気で笑顔を絶やさず、食事の準備なども積極的にして下さり、感謝しています。メルセデス小学校でボリボリという郷土料理を積極的に作ってくれたお陰で地域の方も大変喜ばれ、交流が進みました。また、裏方で私の事務仕事も手伝ってくれてありがとう。最後に水分不足で体調を壊してしまったようですが、私の指導がたりなくてごめんなさいね。最後まで楽しんでくださいね。

わきちゃん、道普請プロジェクトに積極的に関わって下さりありがとう。丁度パラグアイは真夏、暑い日は40度を越えていましたね。そんな中、木村先生と綿密に連絡を取って下さり感謝しています。わきちゃんの頑張りのおかげで道普請プロジェクトの第一歩ができました。きっと、来年度もわきちゃんに続く人がでてくると思います。最初の道をつくったわきちゃんへ感謝を込めて。

なおや、3年生からのゼミ異動という異例の措置でしたが、パラグアイを思いっき楽しんでくれて本当にありがとう。到着してすぐにホームステイチームに入り、言葉もあまりわからない中、絆を紡ぎ、家族と別れるときに涙したなおやのこと、一生忘れません。私も青年海外協力隊の活動が終わり、家族と別れるとき、さめざめと泣きました。帰国してからも1月ぐらいはもぬけの殻になりました。パラグアイの方々は本当に優しいです。なおやにもそんな出会いを与えられたこと、自分のことのように嬉しく思います。

2年生チーム

あつし、1年生の時からゼミメンバーをリードして真摯な姿勢で本当によくがんばってくれましたね。2年生とは思えない頼もしさでこの渡航も支えてくれました。本当にありがとう。今回もソーラン節のリーダーになったり道普請のサブリーダーになったり、(特活)ミタイ基金本部のインターンとして様々な準備に関わってくれたことに感謝しています。アフリカでの体験を希望していたあつしがパラグアイに関わるようになったのもきっと何かのご縁だと思います。このご縁を大切に残された時間を有意義に過ごしてくださいね。いつも応援しています。

あやな、参加を悩んでいた時期もありましたね。でもあやなが子供たちに囲まれて遊んでいる姿をみると、「あー参加して良かったんじゃないかな」、といつも見て思っていました。2年生ということで授業レポートなどもこれからしんどいことがあるかもしれませんが、それ以上のものを獲得できたのではないかと思います。是非ともこの経験を活かして次につなげて下さいね。

おおはしくん、1年生の時、基礎演習だったかな、パラグアイ渡航を知り、是非とも参加したいと様々な準備に関わってくれて本当にありがとう。おおはしくんのアイディアのぶんぶんゴマのおかげで子供たちとの素敵な時間を過ごすことができましたね。また、ホームステイにも積極的に挑戦してくれてその勇気に乾杯です。村での生活で少し体調を壊してしまったようですが、得たものは大きいと思います。これからもがんばりましょう。

おがわくん、経営学部からの参加本当にありがとう。おがわくんのお陰で私も多くのことを学ばせていただきました。リコーダーの提案も素晴らしかったです。子供たちがあんなに目を輝かせてリコーダーを吹く姿に、こういう国際協力も絶対にありだな、と強く思いました。学生’でも’/’だから’できる国際協力って本当にたくさんあるんだな、そんなことを教えて頂いた瞬間でした。ラオスでの活動がんばってくださいね。

どひー、通訳ボランティアとしての参加本当にありがとう。たくさんの資料を訳すなど夜も眠れずさぞかし大変なことだったかと思います。どひーのお陰で渡航メンバー全員が色々な場面で助けられました。また、積極的にホームステイに関わって下さり、受け入れ家族のみなさまは大変喜ばれていました。どひーのチャレンジ精神に乾杯です。これからもパラグアイとミタイ基金をよろしくね!


せいごくん、「パラグアイのことは僕が学生たちに教えると思ってパラグアイに来たら、先生の方がパラグアイのことに詳しかった」という最初のお話はとても興味深かったです。私もパラグアイに関わり始めて22年、せいごくんが赤ちゃんだったときです。私の知っていることもあるかもしれませんが、それでも、この渡航はせいごくんやせいごくんのご家族・ご親戚のサポートで成り立っているようなものでした。到着時のお迎えやご親族からの日本食の提供などがなければ、参加学生たちは暑さと環境の変化からもっと早くに体調を壊していたことと思います。最後まで無事に楽しい時間を共有できたのは一重にせいごくんとご家族・ご親族のみなさまのお陰です。本当にありがとうございました。

かなえさん、今回は無理を言ってサポートに入ってもらいましたが、関わって頂き本当に助かりました。通訳もさることながら、体調不良の学生がでた時はその対応を助けていただくなど、かなえさんの存在がどれだけ大きかったことか。食事にまで気を使わせてしまい本当に感謝しています。これを機会に日本の同年代の若者たちと日系の若者たちがもっともっと繋がっていけると嬉しいなと思います。これからもよろしくお願いいたします。

りりーさん、今年で3回目の渡航プログラムにこれまで関わって下さり本当にありがとうございます。1年目のあの苦労と2年目の経験を活かして3年目は想定内で動けたかもしれません。それでも、日々変わる状況の中、色々と降りかかってくる無理難題に対応して下さり感謝しています。本当にありがとうございます。そしてこれからもどうか宜しくお願いいたします。

ピラポでお世話になった皆様方、オビエドでお世話になった皆様方、アスンシオンでお世話になった学術交流協定大学の関係者のみなさま方、JICAパラグアイ事務所の皆様方、駐パラグアイ大使館上田特命全権大使、そしてご関係のみなさま方、駐日パラグアイ大使館豊歳特命全権大使、ご関係の皆様方、横浜国立大学の関係者のみなさま方、学生さんの保護者の皆様方、関わって下さった皆さま方に厚く御礼申し上げます。


このプログラムはパラグアイに到着してからが始まりで、パラグアイを出立することにより終わりとなります。ですので、11月23日の15時でこのプログラムは終わるになります。これから成田に向けての36時間の長い旅路が始まります。どうかくれぐれも気をつけてお帰りください。

サンパウロではターミナルを間違えないようにして下さいね。ヒューストンではWi-Fiフリーがありますので、少し安心かと思います。Kくん、飛行機に乗る前に必ず酔い止めを飲んでおいてくださいね。また、お腹のすぐれない方はビオフェルミンなどを服用して下さいね。

最後に私事で恐縮ですが、私の不在中、留守番をがんばってくれた息子にもありがとうをを伝えさせてください。そして私の不在中、支えてくれた家族やお友達にも感謝しています。

多くの皆様方に支えられて成り立っているこのプログラムも終わろうとしています。感謝の気持ちを忘れずに、これからも自分にできることを一生懸命やっていきたいと思います。

心より感謝を込めてプログラムのご挨拶とさせて頂きます。

本当にありがとうございました。

                                             2015年11月23日 藤掛洋子