先端科学高等研究院中南米開発政策ユニットシンポジウム第1回開催報告
1/25(水)13時~14時30分
2016年度先端科学高等院中南米開発政策ユニットシンポジウムを行いました。
オープニングは中村文彦副学長がビデオにて飾ってくださいました。
藤掛洋子教授・学長補佐より中南米開発政策ユニットの活動紹介ならびに本シンポジウムの主旨について紹介しました。
ブラジリア大学より本学にお招きしているMauricio教授をお迎えし、ベンフォード法についてご講義を頂きました。
ベンフォード法とは、自然に導き出された数字において、最初の桁の数字は1,2,3,…9となるにつれて比率が減っていくという法則で、最初の二桁、三桁なといったように焦点を変えたり、応用することによって意図的に操作された公的文書の数値を発見する上で有用な法則であるということでした。
これがいわゆる開発途上国に蔓延する汚職や腐敗、特に不正に使われた国の税金についてのアンテナを強め、食い止めていくことに役立つそうです。
Mauricio教授の出身国であるブラジルでも国の深い部分からそのような問題が次々と現れており、しっかりとした使用法が確立されれば、解決に大きな役割を持つことになります。
また、このような中南米の社会状態を知ることは冒頭で本研究室教授、藤掛が紹介しました中南米における「リスク共生」という概念を理解する上でのアプローチとなりそうです。
本学山崎圭一教授ならびに鎌原勇太講師よりベンフォード法について貴重なコメントを頂きました。
Mauricio先生、ありがとうございました!
記事総括:人間文化課程1年 藤島 人時