5月の26日から29日まで藤掛先生と院生のお二方、学部2年生5人でフィリピンに行ってまいりました。学部2年の佐藤駿樹がフィリピンで語学留学していることもあり、現地で交渉を重ねてくれた恩恵を受け、様々な貴重な経験をすることができました。日程としては、25日に出国、26日の午前はマーケットに行き、午後はCMSPという孤児院訪問、27日の午前はスモーキーマウンテン、午後はトンド地区というスラム街訪問、28日午前はキリスト教の教会、午後は駿樹がお世話になっているというマリキナの方々と交流してきました。
はじめのマーケットでは、炎天下の中、生の魚を店先に並べているという日本では見られないような売り方を目にしました。フィリピン独特の果物や、買った食材を違う店で調理してもらうなど文化の異なりを見ることができました。
孤児院では、途上国の子どもたちと触れ合える機会であり、言語が通じなくともスポーツや身振りを通して交流することができました。持ち込みで日本文化に触れる予定でしたが、孤児院のパワフルな子供達からスポーツに誘ってもらい、バスケやバレーのみの交流となりました。
スモーキーマウンテンやトンド地区は、個人的に最も衝撃を受けた場所でした。普段観光客は訪問できないほどの治安の悪さであり、緊張感を持ちながら、現地の方々についていくという形でトンドに入ることができました。アジア最大のスラム街とも呼ばれるトンド地区で、幼い子供たちと交流をしましたが、自分たちが想像していた様子よりも明るく楽しそうである子供たちに驚き、生まれる地は選ぶことはできなく、そこの暮らしが価値観、環境を変えるものだと感じました。
マリキナでは、その地域の方々の温かい受け入れにより、その周辺を説明を聞きながら散策することができました。フィリピン独特のバイク型のタクシーに3人で乗ることが新鮮でもあり、少し恐怖も感じました。また、バスもバス停があるわけではなく、止まったところに乗り込むという日本と全く異なるため驚きました。安心して回ることができ、マリキナを案内してくださった家族の方々に感謝です。
今回のフィリピン渡航では、短い期間であったものの、トンドなどのスラム街の訪問、孤児院の子供たちとの交流など貴重な経験をすることができました。同じアジアでも文化の異なりが激しく、困惑することもあり、国際協力の難しさ、複雑さを身を以て知りました。自分たちがこの先、どうしたいかを考えることができたフィリピン渡航であったと思います。この渡航を計画してくださった藤掛先生、現地で様々な予約、コネクションを作ってくれた駿樹、現地の方々、本当にありがとうございました。
文責 武藤 聡