社会開発、環境開発、経済開発などを対象に文化人類学の視点を用い分析するとともに、当該地域の文脈に沿った適切な開発の在り方を提案する学問です。ローカルとグローバルの双方を接合させる点、開発と反開発という「呪われた双子」が共に向き合う研究でもあります。国際協力に興味のある人に向いています!
開発計画が策定される際、社会規範やシステムは、男性(性)の視点に基づいて形成されていることが多いため、その帰結としての不平等が内包されていることがあります。不平等なジェンダー構造が存在する社会では、開発政策や施策、事業に対しジェンダーセンシテビティと文化相対主義の両面からアプローチすることが求められます。ジェンダー視点から開発現象を考える学問です。
1993年にはじめて南米パラグアイという国に住み、JICA専門家として、研究者として通い続けどんどんとパラグアイが好きになっていきました。これまでに十分に明らかにされてこなかったパラグアイの歴史・文化・伝統工芸品・先住民族の言語グアラニー語の表象や農村やスラムの人々の開発の受け止め方、農村女性のエンパワーメントなどを研究しています。
「文化」を中心概念にして、人間社会を理解しようとする学問です。研究対象となってきたのは「未開」の「非西洋社会」の異なる文化でしたが、時代はめぐり今日では日本の企業研究やバーチャル海外体験学習などを対象とした研究も行われています。人が大好きな人に向いています!